AIで引退会見時のイチロー選手の性格分析をしてみました。

2019.04.25

#研究開発

前回のコラムから幾星霜、AIコラム担当の植木が全然執筆しないのでピンチヒッターTAKUMAが今回のコラムを書かせていただきます。

コンテンツ目次

1. AIで性格分析

さて、いきなりではありますが今回はAIで性格分析をしてみようかと思います。 「性格分析ぐらいAIじゃなくてもできるじゃん!」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、 その場合はきちんとした性格分析テストを受けてもらう必要があり、 そのハードルを越えれば性格が分析できるという話になります。

しかし、AIを使えばそのようなテストを必要とせずに、 例えばTwitterやFacebookに投稿している文章を使って性格分析ができるのです。 え?Twitterの文章で性格わかるの?マジヤベー!オレの性格丸わかりじゃん!と ヒア汗でてる方もいらっしゃると思いますが、時代はそんな時代になっているのです。 これを怖いと思うか面白いと思うかは人それぞれかと思いますが、その話はまた別の機会にするとしまして、 今回はAIで性格分析をしてみます。

2. AIは事柄ではなく文体を見る

AIで性格分析とか難しそうだなと思ってる方もいらっしゃると思いますが、 実はIBMの人工知能Watsonを使えばすごく簡単に分析ができるんです。

Watsonが行う性格分析は、「何を書いているか」ではなく、「どう書いているか」に注目しているそうで、 例えば「今日はおばあさんを助けたんだ。何故かっていうと、おばあさんが重そうな荷物を持っていたんで、 俺が代わりに持ってあげたんだ」という文と「おばあさんが重そうな荷物をもって大変そうだったんで、 他に用事もないし荷物を持って家まで運んであげたんだ」という2つの文章を見ても、言ってることは同じ事柄であっても、 受ける印象はちょっと違いますよね。その違いというのは、事柄ではなく、文体そのものだったりすると思うのですが、 そんな文体をもって性格分析をするのがWatsonの性格分析になります。


https://www.ibm.com/downloads/cas/NAR3XDX3

3. 性格因子ビッグ・ファイブ

そんな便利なWatsonの性格分析ですが、弊社のプロダクトLivescopeにもWatsonの性格分析機能を使っております。ただWatsonの性格分析をそのまま使うと少々難しくなりがちなので、Livescopeではより見やすく使いやすくするために、性格分析の中から「ビッグ・ファイブ」というものを切り出して活用しております。 さて、さらりと「ビッグ・ファイブ」などという単語を使っておりますが、そもそもビッグ・ファイブって何なんでしょう?

辞書などでビッグ・ファイブを調べると、ビッグ・ファイブというのは人の性格を形成する基本的な性格因子と定義づけております。 そもそも人の性格というのを分解していくと、5つの因子にたどり着くそうで、多様な性格を形成する5つの基本因子のことをビッグ・ファイブと呼んでいるそうです。そしてその5つの因子というのは

・協調性
・誠実性
・外向性
・情緒不安定性
・開放性

の5つがあり、その因子が高いか低いかで以下のようなことがわかるそうです。
・協調性(高ければ協力的で争いを避ける傾向があり、低ければ他人に関心がないタイプ)
・誠実性(高ければ計画で動くタイプ、低ければ勘で動くタイプ)
・外向性(高ければ大勢との関りを好み、低ければ一人の時間を好む)
・情緒不安定性(高いとストレス耐性が低く、低いとストレス耐性が高い)
・開放性(高ければ革新的な思考タイプ、低ければ保守的な思考タイプ)


https://achievement-hrs.co.jp/ritori/?p=2925

4. イチローの性格分析

と、長々とAIとかビッグ・ファイブの説明が続きましたが、きちんとした性格分析テストを受けずとも、日常ででてくる普通の文章を使って性格分析ができるAIの特性を生かして、今回はイチロー選手の引退会見時のテキストを抜き出して、引退会見時のイチロー選手の性格を分析してみました。


https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/201903220000431.html

で、AIで性格分析した結果はこちら

イチローの性格分析 イチローの性格分析

ここで今一度ビッグ・ファイブの因子を振り返ってみますと

・協調性(高ければ協力的で争いを避ける傾向があり、低ければ他人に関心がないタイプ)
・誠実性(高ければ計画で動くタイプ、低ければ勘で動くタイプ)
・外向性(高ければ大勢との関りを好み、低ければ一人の時間を好む)
・情緒不安定性(高いとストレス耐性が低く、低いとストレス耐性が高い)
・開放性(高ければ革新的な思考タイプ、低ければ保守的な思考タイプ)

となっており、パッと見て目に付くのが「情緒不安定性の低さ」だと思います。これはストレス耐性が高いというよりも、引退することで諸々のプレッシャー(ストレス)などから解放されてのスコアかと思われます。

他の項目も1つ1つ見ていきますと

・開放性(高ければ革新的な思考タイプ、低ければ保守的な思考タイプ)
┗ほぼ満点
実は、引退会見時のインタビュー以外にも、イチロー選手のいろんなインタビューを時期ごとに分析していたのですが、この開放性という項目はどの時期においても高いスコアを出しておりました。振り子打法に代表されるイチロー選手の革新的なプレイスタイルであったり考え方というのは、性格分析をするまでもなく普通にわかることかと思いますが、どの時期でもこの項目が突出していたことから、イチロー選手の個性はここを核にしているのではないでしょうか。


・協調性(高ければ協力的で争いを避ける傾向があり、低ければ他人に関心がないタイプ)
┗約90点
インタビュー冒頭で「これまで応援していただいた方々への感謝の思い、球団関係者、チームメートに感謝を申し上げたい。みなさまからの質問があれば、できる限りお答えしたいと思います」とイチロー選手が言っていますが、AIを使った性格分析的にも、この言葉に嘘偽りはなかったことがわかります。


・外向性(高ければ大勢との関りを好み、低ければ一人の時間を好む)
┗約70点
協調性と外向性は違いがいまいちわかりにくいですが、協調性が他者への共感力だとすると、外向性は自ら他者との交流を求める力となります。今回出た分析結果の数字だけをみると他者への共感力は非常に高くなってはいるものの、少しばかり一人の時間を欲していたことが見て取れます。


・誠実性(高ければ計画で動くタイプ、低ければ勘で動くタイプ)
┗70点を少し下回る
インタビューは何が来るかわかりませんから、ある程度予想していた質問がくれば事前に考えていた答えができると思いますし、想定外の質問が飛んで来たら勘で答えることも多くなるかと思います。引退会見ということである程度想定していた質問が飛んできていたと思いますし、会見中は終始冷静な雰囲気なイチロー選手でしたが、部分部分で感情的になっていたのかもしれません。

5. まとめ

ということで、インタビュー会見からの性格分析はいかがでしたでしょうか。

AIというのは、これまでデータとして扱えなかったものをデータとして処理して結果を導き出すのを得意としておりますので、 これまでできなかったことができるようになります。

今回のインタビュー会見からの性格分析もその1つですが、チーム・ファクトリーではAIを使った自社プロダクトの開発と同時に、 AIを使ったプロダクトの開発依頼も承っておりますので、まずは相談ベースでも構いませんので、AIで何かやりたいなとお考えの企業様は、 ぜひチーム・ファクトリーまでご相談ください。

<本記事に関するお問い合わせはこちらまでお寄せください>

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